総看護師長のお給料

看護師としての仕事を続け、勤務年数を重ねていくと、しだいに看護の仕事を行うだけの立場から大勢の他看護師をまとめ、管理する立場へと変わっていきます。

 

看護師の管理職の中でも総看護師長と呼ばれる役職は最高責任者となり、職場で大きな役割を担うこととなります。

 

主任クラスの役職に就くには、最低でも10年程度のキャリアが必要とされますが、管理職には看護に関する知識の量や技術の高さだけでなく、場をまとめる統率力や看護師同士の関係を円滑にするコミュニケーション能力、さらに人望の厚さも求められてきます。

 

上の役職へと昇格するほどその責任は重くなり、一スタッフである看護師よりもより多くの身体的・精神的負担が増加することになりますが、もちろんそれに見合った待遇の差もあります。

 

総看護師長は、看護師としてのキャリアのゴール

総看護師長は、看護師としてのキャリアのゴールであり、基本的に大手の病院に勤務していることが前提となります。平成23年度のデータによると、基本的に年齢で金額に大きな差が出ることはあまりなく、50万円前後であることが分かります。賞与なども考慮すると、総看護師長の平均年収は600万円〜700万円前後だと考えられます。

 

総看護師長の平均年収は600万円〜700万円前後

 

企業の規模別で平均月給を見ても、時間外手当に多少の差が出るものの、基本給はほぼ50万円前後で、その中でも500名以上の大規模なところに就く総看護師長は総じて金額が高くなっているようです。

 

また、総看護師長とそれなりに影響力のある役職は、基本給の他に特別な手当が手取りとして加わります。主任以上の役職に就いた場合、毎月の基本給に加えて「役職手当」というものがプラスされるようになります。具体的な金額はその医療施設の規模の大きさや地域格差が関わってくるので差額が出てきますが、総看護師長となると10万円以上の手当てがつくこともあるようです。

 

時間外手当がつかなくなることも

しかしその一方で、管理職に専念する傾向が強くなるために、夜勤手当や休日手当といった時間外手当がつかなくなることが増えていきます。看護師の手取りで多くを占めている時間外手当がつかなくなることで、夜勤を多く入れていた人は場合によってその頃より年収が下回る可能性も有り得る、ということです。

 

加えて看護職は、全職員数に対して役職のポスト数が少ないので、昇給の機会そのものがあまり多くなく、その昇給額自体も幅が狭いのが現状です。階級として同等のレベルと考えられる事務系課長と看護師長の給与水準を比較してみても、看護師長の方が低い傾向にあるという調査結果が出ています。

 

先に挙げたように、総看護師長の平均年収は600万〜700万円で、場合によっては一般企業に勤める同世代より収入が下回る場合もありますが、それでも基本的に普通の看護師より高いのは明らかです。その上、病院の規模が大きければ収入も上がりやすく、中には相場をはるかに上回る1,000万円を超えるところもあるといいます。

 

総看護師長の平均年齢は55歳

総看護師長を任される看護師の平均年齢が55歳、平均勤続年数が26年ということもあり、やはり高いキャリアと信頼できる長い勤続年数が必要とされるポジションであることが窺ってとれますし、それほどの収入があっても妥当だろうとの見方もできます。

 

もちろん、現場にいる大勢の看護師を取り仕切る管理職に就くためには、相当の便級が必要になります。3段階、延べ510時間にもおよぶ教育課程を履修し、認定看護管理者の資格を取得することを条件に入れている病院もあるほどです。

 

役職に就くには相応の時間を費やし、努力をつまなければなりませんが、逆を言えばそれほど病院全体に対しても影響力を持っているとも言えます。周囲から信頼を得られる存在が、人手不足も大きな問題のひとつとなっている今の医療機関を支えていく、と言っても過言ではないのかもしれません。

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