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看護師が美容外科に転職するメリット・デメリット

美容は女性の誰もが興味のあるテーマであり、そういった点から美容外科への転職に興味を持っている看護師の方も少なくありません。しかし、華やかなイメージがある美容業界にも、当然ながらメリット・デメリットが存在しています。

 

まず美容外科が一般の病院と大きく異なる点は、病気にかかっている人ではなく、健康な人を対象としているという点です。また、美容外科の場合は自由診療で保険の対象外となる施術がメインとなり、患者の方は高額な費用を払って施術を受けることも多いため、通常の病院と比較するとより「接遇」の色合いが濃くなる傾向があります。

 

看護師とは別にカウンセラーがおり、患者への説明やカウンセリングは業務分担しているところも多いものの、接客業・サービス業としての意識も求められると言えます。

 

美容外科における看護師の仕事内容としては、オペがあるところでは麻酔時の全身管理、器具受け渡し、注射準備、レーザー照射などがあります。また、患者の方への説明や、オペ以外の雑務などが多いところもあります。

 

美容外科では新卒の看護師は採用していないところも多く、オペ室での経験がある方などは有利なようですが、総じて20代後半〜30代前半の若手看護師の方がメインとなっているようです。

 

看護師が美容外科に転職するメリット

美容外科への看護師転職のメリットはなんといっても、日勤のみで働けること、高収入が期待できることの2点が挙げられます。

 

まず日勤のみで働けるという点です。処置のほか、美容のための手術も行われますが、入院が必要になるようなことは少なく、ほとんどの場合夜勤はありません。大きめのクリニックでたまに夜勤がある場合でも、病棟での夜勤のようにハードワークを少人数でこなす、といったキツさはないのです。

 

診療は予約制で残業時間が膨大になるようなことがなく、看護師として仕事をしつつ、趣味や勉強、家事や子育てなど、仕事以外の時間を充実させたいという方にはかなり魅力的な転職先と言えます。看護師の業務は常に緊張感があり、体力的にもハードなのもですが、美容外科の業務では精神的・体力的にも比較的余裕があります。

 

次に「高収入」についてです。まず看護師という職業自体、国家資格であること、夜勤や残業が多くその手当が望めるという点で、比較的収入の多い職業です。そのなかでも美容外科の看護師は、特に収入が高めなことで知られます。実際に求人情報を見てみると最低でも月収30万円以上、なかには年収1,000万円も可能、といった内容もあります。

 

美容外科では日勤のみなのに、どうしてこのように高収入が得られるのかを見てみると、扱うのが審美目的の自由診療であるため、業績に合わせた手当が期待できるという点があります。保険診療でたくさんの患者さんを診察する他の診療科と違い、自由診療で患者さんに施術を選んでもらうためには、医師・看護師がチームを組んで、クリニック全体で売上向上に努めていく必要があります。

 

整形手術に臨む方が増えるゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇時期は、美容外科にとっての繁忙期となり、チームが一丸となって施術・ケアに当たることで業績も伸び、その売上分に応じた報酬増加が期待できるわけです。施術の指名や販売に応じて報酬が設定されていることも、高収入につながっています。

 

看護師が美容外科に転職するデメリット

続いてデメリットに関してです。美容外科での看護師業務では、患者さんとのコミュニケーションが大きな比重を占めるため、高いコミュニケーションスキルが求められます。
初めて会う方と話をするのが苦痛という方や、患者さんの話を聞いたり、美容について話し合ったりするのが楽しいと感じられない場合には、仕事がストレスになってしまうかもしれません。

 

他の診療科とはまた違い、少し特殊な位置にある美容外科ですが、ここで得られる知識や技術は今後ほかの診療科へ行った時でも武器になりえるものが多いです。自分に向いていると感じたときは、検討してみるのも良いでしょう。

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