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看護師が呼吸器外科に転職するメリット・デメリット

看護師の転職先の一つに呼吸器外科があります。どのような仕事なのか紹介していきます。

 

呼吸器外科は、肺・気管・気管支・横隔膜といった呼吸器の疾患に対して、外科的な治療を行なう診療科です。

 

近年は、医療の診療科目の細分化が進み、その分野における最先端の技術を提供して行くには、高い専門性が求められます。呼吸器外科は、より専門的に集中的診療・治療を行なう診療科なのです。

 

手術の対象として多くなっているのが肺がんです。男性の肺がんによる死因は、胃がんを抜いて1位となり、女性に関しても若い頃からの喫煙率の上昇で、肺がんの死亡率が増加しています。また高齢者の肺がん患者は、他の疾患の併発も多いので看護師には、経験や高いスキルが求められます。また、がんなどの大きな疾病に関する治療を行いますので、患者さんやその家族の方々の精神的な看護ケアもとても大切なことです。

 

このような疾病に関しての外科的な治療は、手術によっての摘出・除去が必要ですが、最近では内視鏡による施術が大半を占めているようです。また術後は、放射線による治療を受ける患者さんが多数いるので、放射線科との連携も重要です。

 

看護師が呼吸器外科に転職するメリット

呼吸器外科に転職するメリットは、呼吸器外科の疾患に関する専門的な知識や人口呼吸器・酸素マスクを使ったケアを習得でき、すべての診療科に共通するベーススキルも習得できます。呼吸器外科の看護師は、処置や介助を行なう頻度は、全診療科の中でも特に高く『修行』の場としての人気があります。また喘息やCOPDなどは、喫煙や運動などの生活習慣で緩和できる疾患も多く、患者さんの生活指導の経験を積むこともでき、ジェネラル・ナースを目指している方にもお薦めです。

 

また急性期の患者さんの処置を行なう時に、心苦しく感じる看護師は、少なくありませんがその一方で、オペによって疾患が完治したり、緩和されるケースが多いので、回復具合が分かりやすいので看護師としては、やりがいにつながります。

 

また、慢性期や終末期の患者さんにも、適切な処置や介助・生活指導により、QOL・ADLを改善させることもやりがいが感じるポイントです。呼吸器外科には、小児以外の幅広い年代の患者さんが受診・入院されます。それぞれの年代の方、疾患に合わせたコミュニケーションや処置を行う体験は、大事な看護師のキャリアになります。呼吸器系の専門的なスキルや知識を習得しながらベーススキルを磨きたい方やがん治療や終末医療の経験を積みたい方には人気の高い診療科です。

 

看護師が呼吸器外科に転職するデメリット

一方、呼吸器外科に転職するデメリットは、勤務する病院により病床数や残業、夜勤にもよりますが、呼吸器外科の受診者数、入院者数はとても多く、その為にとても忙しいという特徴があります。

 

また、急変が起こりやすい疾患が多いので、残業や夜勤がまったくないと考えていた方がいいと思います。呼吸器系の疾患は、急変リスク、死亡リスクが高く、呼吸困難など非常に苦しみながら死亡するケースが多いために、看護師の大きな精神的ストレスとなり「うつ」になることも少なくないので、呼吸器外科の看護師には精神的なタフさも、求められます。

 

また、呼吸器の疾病の中には、肺炎や肺結核、インフルエンザなどの空気感染や飛沫感染の感染リスクの高いものが多いので、注意が必要です。各病院の院内感染防止のガイドラインに沿って、看護師それぞれが注意して、仕事にあたることが大切です。

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